虹がかかるまで。

人生色々崖っぷち

住野よる『君の膵臓をたべたい』を読んで。

ミスチルの今度の新曲『himawari』が、映画『君の膵臓を食べたい』の主題歌になる。

先日のライブで披露された中で、唯一知らない曲だった。歌詞をあまり思い出せないので、検索してみたけれど、発売前なのでやはり出てこなかった。

代わりに映画の主題歌を作るにあたって、桜井さんのコメントを映画の公式HPでみつけた。

kimisui.jp

実はこの原作を二年前に購入していた。

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帯に『絶対泣ける』と書いてあり、またいつものお涙頂戴系ラブストーリーなのか思っていた。いつもなら絶対買わない類いの本なのに手にしたのは『膵臓を食べたい』というタイトルの意外性と、そのタイトルにそぐわない桜色の綺麗な装丁に惹かれたせいもあるかもしれない。

本を読むのが仕事のようなものなので、当時は大量に読まねばならない本に埋もれて、ざっと読んだままだった。

今は『セカチュー』のように『キミスイ』と略されるらしい。そんな軽々しく泣ける系のラブストーリーだったっけ?と思い、本棚から引っ張り出して再読してみた。

あらすじ

偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。
それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。
【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。
全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!

内容(「BOOK」データベースより)

重い病気だけれどいつも友達が周りにたくさんいて、明るい性格の少女。一方、一人で本を読むのが好きで、人と交流せず生きてきた主人公。クラスでは接点のない二人が、彼女の『病気』という秘密を共有することから、次第に心を通わせていく。と、この手の話の設定ではよくあるパターン。

ちなみに原作で主人公『僕』の名前は後半まで明かされない。『君の膵臓を食べたい。』そんな物騒な題名の訳も最後に解る。
映画ではどのように表現していくのだろうか。

文章の表現や登場人物のやり取りは面白いが、いささか若い人向けの印象は受ける。
ただ、所々になかなか深いメッセージが盛り込まれていて

『二人が出会えたのは、偶然でも、運命でもなく、自分達がしてきた選択の結果。自分達の意志で出会えた。』

『誰かを好きになる。嫌いになる。生きるってそういうこと。たった一人じゃ自分がいるってわからない。』

『周りの人達との関わりがあるから、自分が生かされている。』

という部分は、人と深く関わるのが苦手な自分に置き換えて、色々と考えさせられる部分が多かった。

装丁の場所が桜の下なのは、やはり登場人物の名前に関係するのかなと思うのだが。
映画の主題歌は

『himawari』である。

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映画では、原作に書かれていないその後が描かれているという。
新曲がリリースされた後、歌詞と照らし合わせながら、もう一度本を開いてみようと思う。

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい